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内外技術紹介

溶剤塗装とは

溶剤型塗料とは、有機溶剤に、樹脂、顔料、添加剤等を溶解あるいは分散して、取扱いやすく、塗装しやすくした液体の塗料です。
有機溶剤は、塗膜形成時には蒸発し、塗膜には残存しないため、揮発成分、非塗膜成分と呼ばれています。
一方、樹脂、顔料、添加剤は、塗膜を形成する成分であり、不揮発分、固形分と呼ばれています。
有機溶剤は、溶解できる樹脂の種類が多く、また、蒸発速度の制御が容易であることにより、溶剤型塗料は、広く一般的に使用されています。
但し、溶剤型塗料は、有機溶剤を使用しているため、有機溶剤中毒規制、消防法、悪臭防止法、大気汚染防止法等の規制を受けます。また、近年、環境汚染に対する関心が高まり、溶剤型塗料から水性塗料、粉体塗料へと移行しています。

>溶剤塗料の特徴は?

1)目的に合致する塗料が存在する
有機溶剤に溶解する樹脂を使用するため、多種多様な樹脂を使用でき、また、溶剤が塗膜形成を助けるため、目的により、美装・防食・塗装作業性・耐候性・コストを重視した塗料を選択できます。
例えば、意匠性に富むメタリック色・パール色があり、重防食分野では二液エポシキ樹脂塗料、作業性ではアクリルラッカー、塗膜性能と耐候性では二液ウレタン塗料等では、メラミンを硬化剤とした安価で高性能の塗料が存在し、工業用分野では広く使用されています。
2)高外観塗膜が形成できる
有機溶剤が、塗膜形成助剤として作用するため、自動車に代表される高外観塗膜が形成できます。
3)塗装方法を選ばない
有機溶剤は、常温で揮発するため、(常乾型塗料では)橋や船に代表される焼付不可能な被塗物にも塗装可能です。
また、用途により、刷毛、ローラー、エアースプレー、エアレススプレー、カップ式、ロールコーター、カーテンフローコーター等から目的に合致した塗装方法が選べます。
4)設備が簡単
溶剤塗料では、刷毛があれば塗装でき、少量の塗膜であればエアースプレーのみで可能です。
但し、大量に使用する場合は、有機溶剤中毒規制や消防法の制限を受けます。
5)調色が簡便
塗料が液状ですから、商品を混合することにより、好みの色が得られます。